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ご挨拶

 生命科学の歴史を見れば、生物学は独自の発展をしてきたのみならず、自然科学の他の分野とも交わることで、新たな知見や研究分野が生まれてきたことが分かります。

 十九世紀、生物学は化学と交わり、生物学者は化学染料を用いて顕微鏡の下で細胞内の構造を認識しました。そこで、細胞化学あるいは組織化学という分野が誕生しました。細胞化学の応用である医学細胞検査技術は病院の検査技術の一つとして今日まで使用されています。

 

 二十世紀、生物学は物理学と交わり、研究者はX線結晶学の技術を用いてたんぱく質や核酸の立体構造を解明しました。特に、DNA二重らせん構造の解明により、生物学者は遺伝物質の本質を認識することができました。ここから分子生物学分野が誕生しました。今日、分子生物学の研究対象は個別的な遺伝子からメタゲノムまで至っており、幅広い範囲で生命の秘密を探究しています。

 

 二十世紀末、ヒトのゲノムシークエンシング研究が進展すると、膨大なシーケンスデータの解析は生物学者が解決すべき新たな課題になりました。研究者は数学的手法とコンピューターを用いて、ゲノムのシーケンスデータを解析しました。そこからバイオインフォマティクス(生命情報科学)分野が誕生しました。二十一世紀初頭の約二十年間、バイオインフォマティクス分野は急速に発展し、今や生命科学の発展に欠かせないものとなっています。

 このように、物理学や化学が生物学と交わることで、新しい発見がなされてきました。物理学者や化学者にとって、自らの研究を生物学と交わらせることにより、新たな知見を探索しやすくなります。

 さらに、生命科学の研究にバイオインフォメティクスを取り入れることで、研究をより効率的に進められるだけでなく、新たな知見を探索しやすくなります。

 しかし学科や研究分野が細分化されている現在において、分野を跨ぐ研究を進めるのは容易ではありません。では、どうすればよいでしょうか。

 私は生命科学の複数の分野で三十年の研究経験を持っており、バイオインフォマティクスの研究にも二十年以上携わってきました。様々な分野の研究を支援すべく、私は株式会社探バイオを設立しました。是非、弊社のサービスをお使いになり、共に科学の発展に寄与していきましょう。

株式会社探バイオ 代表取締役、社長 王勇 理学博士、農学博士

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